エクサゲーム(スクリーンタイム)を用いた運動と注意・抑制などの認知機能(EF)の関係性について

AKIDSグループは、発達支援の現場において近年注目されている「エクサゲーム(スクリーンタイム)による運動」と「注意・抑制などの認知機能(EF)」の関係性に着目し、運動プログラムにエクサゲームを取り入れた場合の影響について、研究協力を行いました。
【研究の結果】
6か月間の研究の結果、注意や抑制といった一部の認知機能において、短期的な向上がみられる可能性が示されました。一方で、ASD・ADHD傾向のある子では失敗・勝敗・予測できない展開によって、一時的に「癇癪・反抗・対人トラブル」が増える可能性が示唆されました。
【AKIDSグループの今後の対応】
エクサゲームによって「注意・抑制などの認知機能(EF)」が短期的に向上する可能性が示されましたが、AKIDSグループとしては、以下の理由から、現時点ではエクサゲーム(スクリーンタイム)を導入しないことを決めました。
その理由を整理してお伝えします。
① 発達のゴールが異なるため
エクサゲームは「画面内でできること」を伸ばしますが、AKIDSは、生活の中で「待つ・聞く・切り替える・人と関わる」ことができる力も伸ばします。スクリーン上の集中は、必ずしも生活場面に転移しません。
② 情動面のリスクがあるため
研究でも、ASD・ADHD傾向のある子では失敗・勝敗・予測できない展開によって、一時的に「癇癪・反抗・対人トラブル」が増える可能性が示唆されています。AKIDSは「一時的にできる」よりも情緒が安定した状態で継続的にできることを重視します。
③ 人の関わりを通した調整を大切にしているため
AKIDSの強みは、実物環境での多感覚な運動、スタッフがその場で難易度や関わり方を調整、感情の揺れを身体活動と対話で整えるという「人による支援」です。これはスクリーンでは代替できません。
④ 研究結果とも矛盾していない
今回の発表では、行動の改善には、時間・日常文脈・人との関わりが不可欠と示されています。
AKIDSグループはデジタルを否定しているのではなく、「人と環境の中で育つ力」を最優先に選択しているという立場です。これからも子どもたちに最適なアンサーを届けるために、支援と研究の両輪で、療育を進化させていきます。
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